贔屓目も厳しめも、あるんだよ

いつかの未来、10年前を昨日と錯覚するようになったとき、

そんな話題もあったなって思い出せるように、

時事ネタへのお気持ち表明も残しておこうと思う。

 

別に世の中とかニュース全体に関心が高いほうじゃなくて、

自分の好きなものに関係するからこそ、看過できないネタってだけです。

 

強力な影響力がある某アイドル事務所が、

不祥事で批判されている件について、ですね。

 

とはいえ大元の事件は、被害者がいるセンシティブな話題だから、

イケメン目当てでアホ面で観てるだけのイチ消費者が

軽率に私見を述べるのは適切じゃないかなと思います。

関係者や裁判所が解決する問題でしょうから、そこは黙るフォイです。

 

その事件に関連して…っていうのかな。

色んなお考えの表明があって、たくさんの意見を読んだ。

正直結構、悪い意味で心を揺さぶられたんですよね。

 

それはなんでかな?っていう自己分析です。

 

 

昔から自分が親しみを込めて個人的にそう呼んでるので、

この記事でも、その事務所のことを「ジャニ」としますね。

 

私は小学生時代からジャニタレが大好きで、

出演するテレビ番組を熱心に見たり、CDを買ったりしていました。

 

昔から、まことしやかに、売れてるジャニタレは社長のお気に入りの

お稚児さんなんじゃないか、みたいな噂話ってあったと思う。

自分が女だから想像し難いこと、また、確証があるわけでもないこと、

そんなことよりジャニタレの表現物が楽しみで享受したいという欲求。

私がジャニヲタ時代、その問題に関心を寄せたことは、正直一度も無かった。

自分の担当(応援しているジャニタレ)がそうなのか否かとか

詳しく知りたいとか、そういう感情が沸いたことすら無かった。

 

歴代の担当は、今となってはみ~んな、事務所を辞めてしまって久しい。

「肩書き関係無しに、俺自身を愛してくれるよな?」

と言わんばかりに新環境に飛び出していく彼らを、私はもう応援しなかった。

結局自分はブランド至上主義、ジャニの伝統の中に組み込まれた彼らだから

好きだったんだなって思い知るのだった。

担当が居なくなり、注力タレントは年下になり、自然と離れてしまった。

最近のジャニタレは正直よく知らない。

 

そんな元ジャニヲタだった私にとって、昨今のニュースは、

青春の大半を注いだものが、美しい思い出が、母校のような存在が、

実はとんでもない悪者だったと暴かれていくものだから、

なんだかあまり気乗りしなくて、視界にすら入れたくない話題だ。

 

とくに、大好きなV6のイノッチが矢面に立たされて叱られている構図が

悲しくて可哀想で見ていられない。これは本当に、ただの私情。

しぶしぶながら引き摺り出されて来た相手を、反撃してこないからと

袋叩きして気持ちよくなっているんじゃないの?って、嫌悪感すら覚える。

責任の所在を論ずるのがだ~い好きな国なんだから、

こんな構図、どこでもよくあるものだろうけど。今回だけ鼻につく。

 

そんな私情を出発点に、ジャニ側を擁護する投稿を探して貪り読んだ。

普段は鼻で嗤ってスキップするような、教養の無さそうな女の子の拙い文章ですら、

深く頷きながら、熱心に読んでしまった。

 

話はちょっと変わるけど、私は職業柄、ご活動界隈や自称弱者の方々から

日常的に業務妨害や人権侵害を受けていることもあって、

どうしても、左側の主義主張には共感しにくい体質になった。

ふだん情報収集しているのも、そういった方々に反感を持っている層の投稿が多い。

自分がフラットに抱いた感想とも一致することが多いから、

イデオロギー的にも合っているんだと思う。

右寄りとはいっても、自国を手放しで称賛しているヤバい人じゃなくて、

冷静に意見していると感じる人を選び、投稿を拝読している。

たまたまなのか脳のつくり的にそうなのか分からないけど、男性が多いみたい。

感情的な女性の投稿が目立つ逆サイドがより一層、悪く見えてしまう。

 

いつもだいたい意見が近いから、今回の件についても、

その方々(右寄りの男性たち)も

同じような感想を抱いているんじゃないか?と期待した。

 

死ぬほど嫌だったにしてはすぐに反撃せず、

口無しな死人になってしばらくしてから、

ご自分が何か別件で困ったりお金の匂いを感じたりしたら

思い出したように騒ぎ、法外な際限ないお金を要求している。

この構図って、なにかを彷彿させるよね?(笑)な~んてね。

 

でも、思ったようにはなってなかった。

悪いものは悪いだろう、と。

長期的に見ればこれで社会が良くなるのだから、批難はすべきだろうって。

糾弾する立場をとる方が大半で、擁護はほぼ無かった。

意見を読んでいたら、確かにそうだなって思うものも多くて、

自分が私情で色々見失っていたことに気付かされたりした。

 

ただ、驚いたのが、「ジャニなんか歌も踊りも下手だし(笑)」のような

ただの悪口を言っている方もけっこう居たことだ。

 

感情的で論点めちゃくちゃな方たちを嘲笑し、

それを冷静に批難している…

っていう対比が痛快で、支持していたところだったのに。

 

あと、ファンからすると、敢えて批判するまでも無いのにどうしたの?と思う。

歌や踊りの上手さを求めて観るなら、別のスキルフルなアーティストを選ぶだろう。

ジャニに求めているのはソコじゃない。

最近のジャニタレは上手かもしれないけど、別に昔は重視されてなかったと思う。

少なくとも私は、ルックスやタレント性に魅力を感じて推していた。

例えばお笑い芸人に対して「お前はルックスが悪い!」とガチ説教したって意味ない。

もちろん、加点要素としての価値はあると思うよ。

イケメンで歌が(雰囲気とかじゃなく本当に)上手だったら素晴らしいことだ。

男前芸人だったらより人気者になれるかもしれない。

でも、必須要件では無いんだから、それらの加点が無くてもいいだろ…って思う。

 

そこで思ったんだけど、単なる考察だから違うかもしれないけど、

たぶんコレ、「贔屓目」とか、

その逆の言葉が分からないのですが「より厳しく見る目」が先行してるなって。

 

私が冷静さを欠いて、

本当に実害を受けた方たちを軽視するような感想を抱いてしまったのは、

ひとえに、大好きなジャニを奪われるようで悔しかったからだ。

ジャニタレであるというだけで高評価してしまうくらいには、

その会社の提供してきたエンタメに心酔してきたし、

自分の人生において重要な思い出だから。

それがもし、そんなに興味ないエグ〇イル系とかで起こった問題だったとしたら、

「性被害受けた浅黒いお兄さん達が可哀想だろ、秒で潰れたほうがいいわ!」

とか言ったんだろう。例えが失礼か、すいません。

 

とにかく、贔屓目で見てるから、擁護したくなったんだ。

 

それと同じで、

らしくない論点ずらし批判をしてた男性たちも、

ジャニタレだからこそ厳しいんだと思うんです。

 

無意識的にでも、もともと敵意があったんじゃないかな?ってことです。

低身長で歌やダンスのスキルも低い男の子が、なんでチヤホヤされるのか、とか

納得いかないとか、嫌悪感を覚えていた。

今回、ジャニを叩いていい風潮になったから、

そういったマイナス感情が爆発した…とかじゃないですか?っていう。

 

あくまで私にはそう見えました、って話です。

急にムキになって幼稚な悪口を言うなんておかしいんで、

少なからずそうだと思うんです。違ったらすいません、怒らないでね。

とはいえ、嫉妬乙wwwとかじゃなく、

実際、事務所の力で実力以上の評価を受けるタレントは居ると思うし、

そこを指摘したら女の子から袋叩き…っていうのも難儀だなって同情はする…。

 

今回のことで学んだのは、結局のところ人は贔屓目・きびし目(造語)で

揺れ動いてしまうんだってことです。

常にフラットに判断するなんて、とても無理なんです。

 

だから、自分がフィルターをONにした状態で受け止めてしまってないかとか、

いつも賛同できる人の意見だとしても、

トピックスごとにその人の私情で揺れてしまってないかとか、

個別によく、確認していくべきだと思いました。

気を付けていたって、きっと歪んだ見方をしてしまうことはあるけど、

私情100パーセントで突っ走ってしまわないようにしたい。

 

まだ係争中の案件だろうし、新局面を迎えることもあるんだろうけど、

冷静になれないこと確定してる案件なんで、今後はもう、

自分からは見ないようにしようと思っています。

 

薄い内容でダラダラ書いてすいません。

決めつけが多くてご不快だったかもしれないですが、

「私が思うに…」っていう前提の感想文ですのでご容赦くださいませ。