歩きタバコきっつい

私は嫌煙家である。

 

タバコのにおいは大嫌いだし、この世から無くなればいいと思っている。

 

うちの最寄り駅の周辺は、歩きタバコサンクチュアリだ。

それはまぁちょっと大袈裟に言ったけど、結構多いのは確か。

 

片道2時間の小旅行(※通勤)を終えて辿り着いた最寄り駅で、

満員電車で疲れ果てた一日のフィナーレに、

毎日わたしは、不愉快な煙で燻製されてしまうんだ。

 

行きの時間(早朝)は人がそんなに居ないし、

喫煙者たちもまだイライラしていないんだろうね、

ぜんぜん煙たくないし、歩きタバコにも遭遇しない。

 

でも、夜は毎日、歩きタバコに遭遇する。

そう、単なる喫煙者じゃなくて、奴らはなんか知らんけど歩いている。

謎の移動する点Pと化し、歩きながら吸っている。

なんでわざわざ?

立ち止まっていても迷惑なのに、なぜさらに上をいく?

なぜずっと私の前を歩く…?

 

渾身の早歩きでそいつを追い抜かすまで、私は煙を浴び続ける。

出来る限り息を止めるも、限界を超えて吸った空気はヤニ臭い。

マスクと口の間にくさい煙が滞留してる感じがして、

何度も何度も咳ばらいをする。30代OLの駅前ルーティン。

 

最寄り駅周辺のタバコウォーカーは複数名いるのだけど、

あるいは、いつも同一個体かもしれない。

みんな似たような中年の男性だから分からない。

駅から薬局の前ぐらいまでの直線の道、そこにまとまって発生している。

とにかく不愉快極まりない。

 

タバコ全般の話に広げるけど、そもそもなんで喫煙を開始するのか。

言うて最初は「イキがり」ですよね?日常生活でウッカリ…は無いだろう。

それで中毒になってるんだから、擁護する要素って無いと思う。

 

目上の男性が飲み会で、「ちょっと一服よろしいですかな?」と聞いてくる。

あれはもう、最悪だ。

髪の毛にもコートにも煙の臭いがついて、

帰宅したちっさなワンルーム全体がヤニ臭くなること確定。忌々しい。

 

相手は許可取ってるんだから断れば?って思われるかもしれない。

でもそれは違う。喫煙者はヤニで精神を保っている(※個人の見解)ので、

その伺いは断ってはいけないのだ。

 

空気読めない私は実際、若い頃だけど、

「え~タバコ嫌い、やめてください(笑)」と言ってみたことがある。

そしたらそのおじさんは明らかに不機嫌になり、

ずっと舌打ちをして威嚇してきて、飲み会全体の空気が悪くなった。

許可してないけど、結局は吸いやがったしな。

電〇の人だった。あの恐怖は忘れない。ヤニ切れの喫煙者は怖い。

 

つまり、「一服よろしいですかな?」は、

女友達に言われる「子供連れてってい~い?」と同じで、

普通にいやに決まってる(※諸説あります)のに

絶対に断らないと知っていて聞くタイプの

形だけのお伺いなのである。騙されてはいけない。

 

においが無ければ吸ってもいいのか?って聞かれると、

それはおおいにYESだ。

 

もちろん、健康を害されるのは困るが、

目に見えない有害物質なんて気づきやしないんだから

怒りの対象が生まれない。

 

つまりはシンプルにくせぇから嫌なのである。

私の前を歩くことでくせぇ煙を過剰に浴びせてくるのだから、

歩きタバコしてる奴は、嫌いすぎて人間と認識できないのである。

 

以前、飲み会でヤニ臭くなったことへの文句を言っていたら、

愛煙家の友人から空リプで、

「タバコを吸っているということだけをもって、

 人格否定をするのは感心しないな。」と

ご指摘を受けた。

 

人が嫌がることを嬉々としてやってる時点で

人間性にも問題があるだろwと思ってしまったのだが、

 

なるほど確かに。

煙が臭いと感じるのは、私ひとりの個人的な感想だな、とも思う。

 

最後のKissがタバコのフレーバーだったりして、

趣深く感じている人も居るんだろう。

ダンディでカッコいいって感じる腐女子も居そうだ。

 

愛煙家の人って、

「税金いっぱい払ってるんだぞ!」ってよく言うよね。

そんなはした税収は要らないから禁煙してほしいんだが。

「肩身が狭い」っていう恨み節も多いですよね。

理不尽に虐げられているっていう認識が強そう。

なぜ被害者面…?って感じてしまうんだけど、、

 

まぁ、そもそも前提が違うんだろうね。

 

われわれ嫌煙家は、

喫煙所に行かずに歩きタバコをすることについて、

便所に行かないで道端で脱糞している奴…ぐらいの嫌悪感を覚える。

 

でも、愛煙家からしたら、

身体に悪いと分かっちゃいるけど摂取してしまうもの…

例えるならタピオカドリンクとか?

そんくらいの感覚で嗜んでるだけ…なんだろうなって。

 

タピオカドリンクなら飲みながら歩いたって叱られないけど、

ご自分たちだけは、小さなスペースしかあてがわれず、

そこをはみ出しただけで叩かれてしまうわけで。

理不尽さは感じると思うわ。

 

分かり合えないだろうねって。

 

嫌煙家も、「くせぇからだよ!!(感想)」では足り無さそうだから

健康被害のことに言及してるんだろうけど

それ言ったとしても、どうせやめないよな。

 

自分も周りも不健康になるからやめましょう!って

昔から言われてるのに、それでもなお吸う層なんだから。

 

過剰にお金がかかろうと、

道行く人に顔をしかめられようと、

愛娘が喘息になろうと、

 

うっせえな税金を多く払ってるんだぞ!

 

なんでしょ?┐(´д`)┌

 

せめて、せめてね?

歩きタバコだけは、やめていただきたいんだよ。

主張を一つにまとめろって言われればそれを言うよ。

 

でも、歩きタバコがこの世から消えたら、

次は「そもそもタバコが消えろや」って思うだろうし、

結局のところ、嫌いという感情がスタートだから

妥協点は見いだせないと思う。

歩きタバコをしない喫煙者だ~いすき♪にはならない。

タバコ吸ってる時点で価値観は違うのだ。

 

愛煙家側も、なにかを譲ったら全部奪われる不安感はあるんじゃないかな。

要求というのはエスカレートするのが常だからさ。

 

だからまぁ…無駄だと知りながらも、実害に対しては

嫌悪感を表明し続ける所存であります。

 

まいにち煙を浴びせられて、

いいよいいよ^^って認めることはできないからね。

 

ずっと舌打ちや咳ばらいを続けていれば、

彼らも気付いて道端に寄ってくれる日が来るかもしれん。

 

ルールの整備とか、世間が片側の肩を持つとか、

それはたぶん、難しいからね。

 

個と個の関係の中で、探っていければと思う。